2022.3 原著論文「関東平野中央部における縄文時代早期から晩期の植生と人為生態系の形成」が植生史研究に掲載されました

  • 吉川昌伸ほか.2022.関東平野中央部における縄文時代早期から晩期の植生と人為生態系の形成.植生史研究 第30巻1号 p.5-22
  • 概要:関東平野中央部では縄文時代早期後葉の約8000 cal BP以降にクリ林が人為的に形成され,ウルシ林は約7650 cal BPまでには作られて維持管理されていた。こうしたクリ林とウルシ林は縄文時代前期から晩期にも関東平野中央部では継続して形成され維持されていたことを示した。

2021.5 原著論文「ヤチカンバ花粉の識別と西別湿原における約6500年前以降の植生史」が植生史研究に掲載されました

  • 吉川昌伸ほか.2021.ヤチカンバ花粉の識別と北海道東部の西別湿原における6500年前以降の植生史.植生史研究 第29巻2号 p.37-52
  • 概要:ヤチカンバ花粉の識別に基づき,西別湿原では約6500年前以降、現在までヤチカンバが継続して生育していた可能性を示した

2019.12.7 更新世以降の化石花粉の種レベルの同定ー考古遺跡や湿原から検出された種」(日本植生史学会大会)

  • 第34回日本植生史学会大会(2019.12.7~8:豊橋市自然史博物館)             公開シンポジウム「種の同定への挑戦:植物化石や植物遺体から種はどこまで認識できるのか?」「更新世以降の化石花粉の種レベルの同定」 講演要旨 → 

2017.12 第四回日本植生史学会論文賞を受賞

  • 吉川昌伸ほか.2016.福井県鳥浜貝塚周辺における縄文時代草創期から前期の植生史と植物利用.植生史研究 第24巻2号 p.69-82
  • 要旨  鳥浜貝塚における縄文時代草創期〜前期の植物利用を明らかにするために,多くの層準で放射性炭素年代が得られた堆積物試料を用いて花粉分析と大型植物化石分析から植生分布を復元した。鳥浜貝塚の周辺の植生は6つの植生期に区分された。下位よりコナラ亜属とブナを主とする落葉広葉樹林期(約14,000~13,200 cal BP),ブナ林にスギが混生する時期(約11,600 cal BP),コナラ亜属林にクリが多数混生する時期(約11,500~8700 cal BP),スギ林の優占とエノキ属‐ムクノキ属樹木の拡大期(約8700~7100 cal BP),アカガシ亜属樹木の拡大期(約7100~5700 cal BP),クリが優勢な時期(5700 cal BP 以降)である。クリは草創期末以降に利用され,早期前葉には周辺丘陵にクリを多く混生する落葉広葉樹林が形成された。ウルシ花粉は草創期の約13,200 cal BP,アサ花粉は約10,500 cal BPの早期前葉から出現し,それ以降に貝塚周辺に継続的に存在していた可能性がある。また,鳥浜貝塚周辺では,草創期~前期を通して有用植物のカヤやオニグルミ,ヒシ属などの利用が,早期前葉以降にはクリやウルシ,アサの利用が推測される。鳥浜貝塚周辺では早期末以降には照葉樹林が発達したことも加わって,有用植物の利用は時間の経過とともに多様になったと考えられる。

2016.12 旧石器時代から縄文時代草創期における東北日本の植生史研究と課題(東北日本の旧石器文化を語る会)

  • 第30回 東北日本の旧石器文化を語る会宮城大会(2016年12月17日・18日:東北大学)シンポジウム「東北日本の旧石器時代研究 ―回顧と展望―」講演要旨→

2016.03 是川遺跡の縄文時代晩期の景観復元(是川縄文館研究紀要 5)

  • 八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館と東京大学大学院新領域創成科学研究科環境史研究室の共同研究「八戸地域における縄文時代中期から晩期の環境変動と集落生態系の復元」をテーマに行い、その成果を平成29年に企画展を開催する予定になっている。ここでは第2期のテーマである集落生態系を復元するための資料として、現時点での成果に基づいた是川遺跡の縄文時代晩期の二次元の景観復元と植物利用について検討した。→                                                        

 

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